雪国でなくても四駆が良い

2021/02/25

持論・暴論

 


 自動車の駆動方式といえば、後輪駆動と前輪駆動、四輪駆動(4WD、AWD)におおよそ分けることが出来る。一般的に四駆のイメージというとランドクルーザーやパジェロのような大型クロカン車や、GT-Rのような大出力のスポーツカーもさることながら、"降雪地向けの特殊な選択肢"というものが殆どだろう。しかし四駆は降雪地専用かというと、そうとは限らない。私自身、普通のセダンタイプのフルタイム四駆に乗っていた経験があるが、降雨時や山坂道を走るときなどその安心感には絶大なものがあった。最近の四輪駆動は単に前後の車輪が回転するだけでなく、路面や走行状態に合わせて駆動力の配分を行い挙動を安定させたり旋回性を向上させたりする、そんなギミックが備わっているのである。

 勿論、四駆にデメリットが無いわけでもない。当然必要な部品点数が増えるから、導入・維持コストが高くなる。タイヤも4本同時交換が基本となる。燃費も若干悪くなる。ただ、それらを差し置いても安全性や運転の安心感を得るために四駆を選ぶという選択肢があっても良いだろう。


※TOP画像はスバル・レオーネ 4WD TURBOのデカールに時代を感じさせる。残念ながら当時の日本では地味で腰高のセダンはウケが悪く販売は振るわなかった。雪の降らない地方では専らジャスティ、レックス、サンバー等が主力であり、レオーネが売れると店の営業マンがこぞってお祝いをしたそうである。安直な街乗りSUV全盛の現在とは隔世の感がある。