社内報の暴言で大炎上

2017/03/03

社畜論

先週のことである。あえて社名は出さないが、某社の社内報の内容に問題ありとして、ネット上で炎上騒ぎが起こった。発信元は「ビジネス・商売の基本を述べた」「本来の意図が伝わらなかった」と、釈明しているが、とんでもないことである。

そもそも一企業のトップが公の場に対して出す文章に関して、第三者からどう見られるのか、ということを全く考えていないということに驚かされる。本人の人格や心情がどうであれ、指導者としての最低限の礼節、越えてはならない一線というものが存在することが理解できないのであろうか。いい歳の大人がこれか、と呆れるしかない。文中、特に傑作なのは「個人的に張り倒した輩が~」という、ヤンキーの悪自慢の如き下りで、失笑を禁じ得ない。恐らく自身の肩書が諸々の社会的責任を伴ったものではなく、封建的な身分のようなものと勘違いしているのであろう。
こういった発言を平気でできる人間とは、果たしてどういう教育を受けてきたのであろうか?先祖が稀代の名将牟田口廉也だったりするのであろうか?私には理解しかねる。
ともあれ、ブラックな地雷原に自ら目印を立ててくれたことだけは評価したい。


社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。要するに命令系統をはっきりさせる記号に過ぎない。
本田宗一郎